結婚相談所で出会いたいという気持ちがあっても、どのような仕組みで運営されているのかがわからないと心配でしょう。
この記事では、結婚相談所の仕組みやからくり、成婚率の闇について解説します。
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結婚相談所の基本的な仕組み
結婚相談所は、入会した会員の男性と女性を引き合わせるサービスです。
会員情報として登録した年齢や職業、趣味や結婚相手に対する希望などのプロフィールに基づいて、相手を探すことができます。
結婚相談所によってマッチングの仕組みには違いがありますが、紹介してもらうことも、自分で検索して希望を出すこともできるのが一般的です。
結婚相談所は、登録者の希望に応じてお見合いの場を設け、意気投合したときには交際の斡旋をしています。
結婚相談所によっては、お見合いパーティーなどのイベントを開催したり、コンシェルジュサービスを提供したりしていることもあります。
- サポートは最小限、リーズナブルな価格で選ぶなら「スマリッジ」
- コスパ良し!必要な時にサポートも受けれるのは「エン婚活エージェント」
- 価格は少し高いがサポートが充実しているところなら「IBJメンバーズ」
結婚相談所の成婚率のからくり
結婚相談所では成婚率がよく宣伝に使われていますが、実は業界で定義されている成婚率の計算方法はありません。
上記の経済産業省が算出している成婚率は「成婚者数÷会員数」ですが、一般的に成婚率は以下の3つの方法で算出されています。
• 「成婚者数÷会員数」
• 「成婚者数÷退会者数」
• 「成婚者数÷入会者数」引用元:結婚相談所の成婚率は嘘? 算出方法と定義で高い・低いが変わります!
成婚についても定義がバラバラで、結婚が成立するという本来の意味ではなく、交際をすることが決定したことを意味することもあります。
本来の意味であれば成婚率は、サービスを利用して結婚した人の人数/会員数と考えられるでしょう。しかし、結婚相談所では交際が決まった時点で退会する仕組みになっています。
そのため、成婚数/全退会者といった計算方法にする場合もあります。
根拠が明らかでないと成婚率で単純に結婚相談所を比較することはできません。
結婚相談所に勤める方と飲んできました。
婚活事情についてまとめます。①会員属性
登録者は30代女性が最も多く、同い年~5歳上くらいを希望するケースが最多。多くの男性は5~10歳下を希望する。男女ともに“高望み”をしすぎ。②成婚率
平均:約15%
40代前半:約10%
40代後半:約5%…— でんすけ💰 (@MRdensuke1) June 20, 2023
結婚相談所の運営費用のからくり
結婚相談所が活動するには費用がかかります。
では、どのようなからくりで費用を工面して、ビジネスとして成立させているのでしょうか。
運営費用のからくり
こちらでは、3つに分けて解説したいと思います。
結婚相談所の利益構造
結婚相談所は、会員から報酬を受け取って運営費用を工面し、利益を生み出しています。
- 入会金
- 会費
- お見合い料
- 成婚料
が主な報酬です。
入会金
入会金は結婚相談所に登録する時点で支払う費用で、登録料と呼ばれることもあります。
プロフィールの作成や、事務手続きにかかる費用を申し受ける仕組みになっています。
会費
会費は年会費や月会費で、登録している間はずっと支払うことになる費用です。
相手の紹介などにかかる費用になっています。
お見合い料
お見合い料は、お見合いのセッティングにかかる費用、成婚料はお見合いの結果として交際をすると決めたときの成果報酬です。
このような料金体系によって、結婚相談所は活動費用を工面して利益を生み出しています。
料金設定には注意が必要
結婚相談所の利益構造として紹介した4つの報酬は、あくまで一般的なものです。
結婚相談所によって料金設定には違いがあり、オプション料金として、次々に費用を請求されることもあります。
パーティーへの参加費用、コンシェルジュサービスの対価などが代表例です。
それぞれのサービスに対する費用を工面する目的もあるので、運営上仕方のないことですが、結婚相談所を利用する際には注意が必要です。
入会金や成婚料が無料なのはリスク
結婚相談所には入会金無料、成婚料無料などといった料金設定にしているところもあります。
しかし、登録手続きや斡旋にはコストがかかっているので、無料にした分はどこかで補わなければなりません。
入会金無料の場合にはプロフィール制作をしてくれない、成婚料無料では結果主義で運営していなくて、なかなか出会えないリスクがあります。
無料という言葉に踊らされることなく、誠実に対応してくれる結婚相談所を選ぶのが大切です。
結婚相談所の会員に関するからくり
結婚相談所の会員にも、からくりがあります。
つづいて、結婚相談所の会員に関してのからくりについても、みてみましょう。
それぞれ解説していきます。
登録会員数のからくり
どの結婚相談所も会員数が数万人もいて、多すぎるのではないかと不審に思っている人もいるでしょう。
新参の結婚相談所でも、最初から数万人の会員がいることもあります。
これは、結婚相談所業界に連盟や協会が存在しているからです。
加盟することで、連盟や協会から会員情報を共有してもらえる仕組みになっています。
つまり、加盟している結婚相談所は会員情報がほぼ共通しています。
日本結婚相談協会、日本結婚相談所協会、日本結婚相談所連盟、日本ブライダル連盟などが有名で、複数の協会・連盟に加盟しているケースも少なくありません。
会員の質の重要性
結婚相談所には、ハイスペック専門などの特化型のサービスの提供を売り文句にしているところもあります。
例えば、高年収の人に出会いたいなら、ハイスペック専門の結婚相談所を選ぶのが良いと考えるでしょう。
しかし、連盟や協会によって会員情報は共有されているので、会員の質は連盟や協会に加盟している結婚相談所では、ほとんど同じです。
特に、特化型のサービスを利用する意味はないと考えた方が良いでしょう。
結婚相談所のイベントに関するからくり
結婚相談所では婚活パーティーやお見合いパーティー、婚活セミナーなどのイベントをよく実施しています。
このようなイベントは、結婚相談所が集客を通して実施しているのが一般的です。
会員でなくても参加できるイベントは集客が主な目的で、イベントを通して登録を促す仕組みになっています。
会員も参加できるようにして、会員外の人との出会いのチャンスを提供したり、セミナーを通してモチベーションを上げたりしてもらうことを目的としていることもあります。
イベントは、結婚相談所が独自性を発揮できる部分です。
魅力的なイベントがある結婚相談所を選ぶのは良い考え方ですが、基本的には結婚相談所が利益を得るためのからくりがあるということは念頭に置いておきましょう。
結婚相談所の仕組み・からくりのまとめ
結婚相談所は、会員登録した人に出会いとお見合いの場を設けて、交際のチャンスを提供しています。
費用や会員、イベントなどのからくりを理解すると利用してみたいと思った方もいるでしょう。
合理的な料金設定で、魅力的なイベントのある結婚相談所を利用していきましょう。