借金がある状態で彼女を作り、結婚まで話が進んでしまい、借金のことを打ち明けられなくなってしまった。このような男性は少なくないのではないでしょうか?
借金の大小はあれど、そのまま借金を隠して結婚してしまって大丈夫か、と不安になるものです。
- 借金を隠したまま結婚した後に借金が発覚する主な原因
- 借金を隠したまま結婚した後に考えらえるリスク
- 親の借金は結婚に影響するのか
こちらの記事では、借金が発覚する原因やリスクについて解説しています。
借金を隠したまま結婚できる?借金が発覚する主な原因
借金を隠したまま結婚した場合、どのようなことがきっかけで、自分に借金があることが発覚してしまうのでしょうか。
それぞれ解説していきます。
自宅で金融機関から届いた書類が見つかる
結婚するまでは別居しているならば、そこまで問題ないかもしれませんが、その前から同棲するケースも多くあるでしょう。
そうした場合、借金をしていると、利用した金融機関から書類が届いてしまうと簡単に発覚してしまいます。
書類を止められればいいですが、それを知らずに、気がつかないうちに届いて発覚することもあるので注意が必要です。
周囲の人からの密告
近所の人と仲良くしていると、色々な人の噂話を耳にすることがあります。
その中の一つとして、「あなたの旦那さん、借金していますよ」というものが流れてくることがあるのです。
人はどこで見ているか全く分からないもので、借金をしている人が注意深く近所で立ち回っていても、ひょんなことからバレてしまうこともあるでしょう。
密告とは言いすぎかもしれませんが、特に噂話が好きな人が近くにいる人は、注意しなければなりません。
督促の電話
一番多いと言われているのが、督促の電話がかかってくることです。
書類は届けばそのままなので、比較的発覚しやすいものですが、電話は出なければバレることはありません。
ただ、いつまでも無視を続けているとより頻繁な電話がかかってきてしまいますので、どうしても発覚を避けたいのであれば相手のいない時に対応するようにしましょう。
金銭感覚からの疑い
相手がギャンブル好きなのを承知して結婚を決めた、という人でも、使うお金があまりにも高額になってしまうと発覚してしまうかもしれません。
借金をしてまでギャンブルしていたり、金銭感覚が以前よりも変わったと思われると、場合によっては破局となる危険性もあります。
ローンのカードが見つかる
書類や督促の電話と同じようなケースですが、ローンのカードが見つかると発覚してしまいます。
大事なものなので見つかりやすい場所に保管している人も悪いですが、できるだけ見つからないように、肌身離さず持っておくことで避けることができます。
ローンのカードは見れば分かりますので、一発で発覚してしまうでしょう。
自ら告白する
相手のことを信頼している場合、自ら言ってしまうことも多いでしょう。
ただしこの場合、他の発覚するケースよりも「正直に話してくれて嬉しい」と受け入れてくれることも多いです。
発覚しないかどうか気にしている人は、思い切って告白してしまうのも手です。
借金を隠したまま結婚した後に考えらえるリスク
借金を隠したまま結婚した場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。
借金を隠したまま結婚した後に考えらえるリスクは、5つあります。
結婚式、新婚旅行への支障
今では結婚式を挙げないという人も多くなっていますが、それでもブライダル業界を利用するカップルも多いです。
新婚旅行にお金をかけるカップルの数はそこまで変わらないと言われていますが、いずれもお金がかかってしまいますので、借金を隠した状態での結婚式や新婚旅行は気持ちよく出来なくなるでしょう。
思い切り楽しみたいのであれば、借金を解消するか、あるいは相手に話して受け入れてもらう必要があります。
生活水準を下げる必要がある
借金をしているのですか、そう簡単には贅沢ができないでしょう。
それでも贅沢するのであれば、余計に借金を重ねることになるからです。
借金を隠して結婚をすると贅沢ができないために、生活水準を下げざるを得なくなります。
各審査(車や住宅ローンなど)に通過できない
結婚をすると住宅ローンの支払いや、いつかは車を持とうという話も出てくるでしょう。
その場合、それぞれの審査を受けることになるのですが、借金をしていると通過できなくなってしまいます。
借金を知らない相手は「なぜ通過しないのか」と疑問に思うようになり、次第に相手への信頼までも失っていきます。
財産が差し押さえられる可能性がある
少しずつでも、計画的に返済できていれば問題ないですが、いつまでも返済を渋っていると財産を差し押さえる可能性も出てしまいます。
例えば車を持っていてもそれを差し押さえられますし、普通の生活を送れなくなることもあります。
生活できなくなれば離婚の可能性も高くなりますので、差し押さえまでいかないように行動しなければなりません。
借金している事実が発覚し離婚の原因になる
借金を隠したまま結婚生活を送っていて、それが発覚すると、やはり離婚の原因になってしまいます。
もちろん、一緒に返済していこうとより絆が深まることもあるでしょうが、そういったケースは多くはないと言われています。
長い結婚生活では、いつかは発覚する可能性はありますので、それならば結婚の前に正直に話しておいた方が賢明です。
親の借金は結婚に影響する?
自分自身には借金がなくても、親に借金があった場合、自分たちの結婚生活にどのような影響があるのか、確認しておきましょう。
こちらでは、3つに分けて解説したいと思います。
親の死亡で借金を相続することで影響する
自身が借金していなくても親が借金している場合、もし親が死亡すると、子供がそれを相続することになります。
これを知らない人が多くいるのですが、もし相続することになっても、相続放棄の手続きをすれば免除されることもあります。
親の保証人でも返済義務を負うことで影響する
親の保証人になっている子供は少なくありませんが、その場合にも返済義務を負うことになります。
そのため、結婚に影響することになるでしょう。
自分の親なので、簡単に保証人になってしまう人もいるでしょうが、長い目で見ると自分の結婚に影響することを覚えておきましょう。
相手の両親が不安に思うため影響する
結婚相手の親が、相手の親に借金があることを知ると、そのようなところに自分の子供を結婚させるのは抵抗を感じることでしょう。
実際、皇室でもこういった問題から子供の結婚の障害となることがあったくらいです。
結婚における借金問題を解決するなら債務整理をオススメする理由
借金を隠したまま結婚はできますが、結婚後の生活に支障がでる可能性が高いでしょう。
結婚相手に余計な不安や心配を与えたり、不自由な生活をさせたりすることになるかもしれません。
そのため、結婚するなら債務整理を行って、借金問題を解決しておいたほうが無難です。
そこで、債務整理の方法について、それぞれ解説していきます。
任意整理ならば交渉できるため
任意整理を活用すれば、裁判をすることなく減額できたり、交渉次第では期待以上に減額してもらえます。
あくまでも債権者との交渉次第ですが、誠意をもって接することで、かなり負担を軽くすることもできるでしょう。
個人再生ならば減額してもらえるため
裁判を経る必要がありますが、財産を維持しながら借金額を10分の1程度まで減額できる可能性があるのが、個人再生です。
手続き期間も長く費用負担も多くなってしまいますが、借金額もかなり減らせるため多くの人が活用しています。
自己破産ならばすべて免除してもらえるため
すべての支払い義務を免除してもらえるものの、所有していて価値のあるものと判断された財産は、基本的に処分されてしまうのが自己破産です。
結婚する上で必要な財産まで処分されることを考えると、他の方法に比べてハードルが高いと言えるでしょう。
債務整理をすべきタイミングは?結婚前、結婚後どっちがいい?
債務整理をするなら、どのタイミングで行うのがいいのでしょうか。
こちらでは、結婚前と結婚後の2つのパターンに分けて、解説したいと思います。
結婚前に債務整理するメリット
結婚前に債務整理をすることのメリットですが、何と言っても結婚相手に理解してもらいやすいことが挙げられます。
結婚した後ではトラブルになることもあるので、前の方が良いでしょう。
後は、結婚前に借金の整理ができることや、家族への負担を少なくできるなどのメリットがあります。
結婚後に債務整理するメリット
結婚後に債務整理をすることのメリットとしては、障害を乗り越えたことで、気持ちよく結婚生活を送れることでしょう。
すでに結婚しているわけですから一緒に返済を考えることになり、それを解消できれば、お互いの絆がより親密になるでしょう。
また、様々なローンを組めるようになるのもメリットです。
結婚生活を送る上ではローンを組むことも出てきますから、それができるのは満足した結婚生活を期待できるようになります。
借金を抱えたまま結婚することに関するまとめ
ここでは、結婚と借金について見てきました。
借金が発覚したからすぐに別れるというカップルもいるでしょうが、その一方で一緒に借金を考えていくカップルも多くいます。
いつまでも気になるようでしたら、最初に素直に話して理解してもらうことをおすすめします。
それでもダメなようであれば、今後二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、借金を解消してから相手を見つけるなどの努力が必要です。