本来ならば愛し合って結婚したはずの二人なのに、いつしかすれ違いも多くなり、やがてその関係を解消することになる。
悲しいことですが、現在の日本では珍しいことではありません。
そんな夫婦に共通する前兆とはどのようなものなのでしょうか?
どんな夫婦が離婚する?その前兆11選
会話がほとんどない
人間同士がコミュニケーションを取る場合、そのほとんどは会話によって行われます。
人間は会話でコミュニケーションを取る動物であり、逆に言えばそれ以外で意思の疎通を図ることはなかなか難しいものです。
長い年月を共に過ごした夫婦ならば、何も言わずとも通じ合うということはありますが、そうではなく、むしろ互いのコミュニケーションに対する拒否感が会話をしないという形で表れている場合、その先に離婚がある可能性は高いでしょう。
視線を合わせない
「目は口ほどに物を言う」と言いますが、会話に次いでコミュニケーションにおいて重要と言われるのが目です。
特に人間関係の場合、目線の果たす役割は大きく、それこそ良い意味で会話が必要のない関係性であるならば、目だけで通じ合えることも珍しくありません。
また目には感情が表れることも多いので、目を見ることで相手が何を考えているかが察しやすくなります。
つまり目を合わせないということは互いの感情に興味がない、あるいは自分の感情を相手に見せたくないというあらわれとも言えます。
食事を一緒にしない
それぞれ仕事をしている夫婦など、どの家庭でも必ずしも食事の時間を同じにできるわけではありません。
そういった意味で食事を共にする機会が少ない夫婦も確かにいるでしょう。
ですが食事というのは大切なコミュニケーションの場であり、夫婦間の情報交換の場でもあります。
しかしそうしたことが必要ない関係と互いに思い始めているのだとしたら、もう夫婦間の熱は冷めきっていると言えるかもしれません。
休日はバラバラに過ごす
仕事から解放される休日には、できるだけ羽を伸ばしたいというのが社会人の本音でしょう。
二人が恋人同士であった頃ならば会うだけで楽しかったでしょうし、ストレスはなく、むしろ良い休息の時間になったに違いありません。
夫婦も長く過ごしていれば互いのプライベートを大事にするようになり、恋人時代や新婚時代ほどいつでも一緒ということもないと思います。
ただほとんど一緒になることがなく、むしろ休日まで一緒にいたくないと思い始めているならば危険なサインです。
同じ空間で過ごさなくなった
最も身近なところで言うならば家の中。
リビングでテレビを一緒に見たりすることが当たり前なのが夫婦というものです。
他にも庭で過ごしたり、あるいは出かける時でも、一緒の車に乗るというのでも同じ空間で過ごすということでしょう。
ただ、お互いのことが嫌になってきていると相手の一挙手一投足が嫌になり、できるだけ距離を離していたい気持ちになってきます。
この近くにいられない範囲が徐々に広くなり、空間を共有することも苦痛になるとかなり危険です。
暴力や暴言が出はじめる
率直に言って暴力は論外であり、もしそうした関係があるならばすぐに解消されるべきではあります。
ただ一口に暴力と言っても深刻さにはグラデーションがあり、たとえば軽く触れるだけとか、強めに叩くだけならばまだ暴力とは感じないこともあるかもしれません。
しかしそれにさらに暴言が加わったり、相手への配慮よりも攻撃したい気持ちが互いに、あるいは一方で高まっているならば、それは既に爆発する寸前までどちらかが追い込まれているということでしょう。
浮気や不倫を疑うようになる
それはあるいは既に実際に起きていることかもしれません。
ですが実態がないとしても、相手を信じられなくなっていたら、それはもう関係が崩れ始めているということもありえるでしょう。
自分とは関係ないところで妙に機嫌がよさそうだったり、理由のわからない予定で不在や帰りが遅いなどあれば、疑念もさらに増していきます。
実際にしているかどうかは別としても、相手の愛を信じられなくなっているならば、気持ちはもう離れ始めていると言えます。
相手のことを優先できなくなった
愛とは与えるものだとはよく言われることです。
何よりも相手の幸せを大切にし、そのためならば自分が多少の損をすることも見逃せる。
互いにそうした感情を持ち、行動できることが良い夫婦だとも言えます。
しかしかつてはそうしていたかもしれませんが、それができなくなった時。
相手のためという気持ちが沸き上がってこず、自分が犠牲になることに抵抗を覚える。
そう感じはじめたら、もう相手に対する熱は冷めてしまっているかもしれません。
一緒にいるのが居心地悪く感じる
夫婦や恋人は、一緒にいて自然にいられる相手だとも言いますよね。
飾ることなくありのままの自分でいられること。
そんな関係をこれからもずっと続けていきたいという気持ちの先に結婚生活というものがあります。
ですが一緒にいることにどこか違和感がある。
緊張感があったり、何か抵抗感があったり。
ありのままの自分を出せずにイライラしてしまったり、一人になった時にホッとする。
そんな関係ならばもう一緒にいてもつらいだけですよね。
別れたい気持ちが強くなってしまった
互いの関係がうまく行かず、ギクシャクしてもう続けられないと感じ始めた時、「別れる」という言葉が浮かんでくることもあるでしょう。
長く夫婦でいると危機の一度や二度は当たり前のことで、別れを全く考えないというほうが珍しいかもしれません。
しかしそれでも、譲り合って何とか受け入れて続けていくというのがまた夫婦でもあります。
ですがそれも限界に来て、もはや「別れる」という選択肢しか頭に浮かばなくなってきたならば、もう答えは一つだけと言えるでしょう。
肌に触れるのもイヤ
愛憎は裏表とも言われます。
とても好きだった相手が、ある時裏返って憎悪の対象になるというのも人間の不思議なところ。
しかし現実にそれはあることで、あれだけ肌を触れあうのが心地よく、楽しかったのがウソのように、触れるのも嫌だという気持ちに逆転してしまうことがあります。
何も感じないのではなく、むしろ嫌悪感さえ感じられる。
そうなったらもう一緒にいることは難しいかもしれません。
離婚の前兆に気付いた際の対処法について
夫婦でゆっくり話し合ってみる
まずは何よりも、互いの考えを共有することが大切です。
何か大きなトラブルでもない限り、積極的に離婚という選択は互いにしたくないはず。
どこかに意見の食い違いや、ちょっとした行き違いがあり、それが解消されれば関係も緩やかに回復していくということがあります。
相手が何を考えなにを求めているのか、落ち着いて本音で話し合い、情報を共有することを検討してみましょう。
カウンセリングを受けてみる
心理カウンセリングと聞くと抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、近年ではポピュラーな方法の一つとなっており、軽い相談の気持ちで頼りにしてみるのも良い方法です。
一般的にカウンセラーは二人の関係に積極的には関与せず、話を聞いて自分たちの気持ちを整理できるように緩やかに誘導していくのが仕事です。
間に人が入ることで冷静になれる部分もあり、落ち着いて向き合えるようになる方法の一つです。
弁護士に相談してみる
もしも離婚が秒読みに入っているならば、弁護士への相談も視野に入れておくべきでしょう。
具体的な話にするつもりはなくとも、どんなことが問題として今後起こり得るのか、法的な可能性を知っておくことも現実には必要です。
また弁護士を介して話を重ねていくことで、互いに客観的な視点を持てるといったメリットもあります。
まとめ
互いに好きで一緒になったはずの夫婦の離婚。
できるならばそうなりたくはないと思う人がほとんどだとは思いますが、現実的に一緒にいることが難しくなってしまうのも事実です。
そんな時、どんな前兆があり得るのか意識しておくことで対処できることも多くあります。
参考にしてみてください。